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生産額から見る不動産業界とは?

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 不動産業界を生産額の視点から見てみましょう。内閣府統計局の「国民経済計算」から見ると、2007年で約61兆円です。国内総生産は、1997年に516兆円だったのが、10年後の2007年にも同レベルで停滞しています。しかし、これに対し不動産業界は、56兆円から61兆円にと着実に増加しているのです。この最大の要因として挙げられるのが、賃料収入です。いくら景気が悪くとも、企業や個人はビルや住宅を借りる必要があります。その意味では、不動産業界の市場のベースは、たいへん安定していると言えるでしょう。しかし、この国民経済計算に反映される賃料収入は、大部分が個人のアパート経営などの収入で占められています。不動産業界の企業活動としての数字がそのまま反映されているものではないという点については注意が必要です。

この年間61兆円という規模を、他の産業と比較してみましょう。2007年は、サービス業界が113兆円、製造業界が109兆円、卸・小売業界が69兆円などと、不動産業界の生産額を上回っています。しかし、製造業に関して言えば、その中に様々な業界が含まれています。例えば、鉄鋼は6兆円、輸送用機械は16兆円です。不動産業は、鉄鋼の約10倍、輸送用機械の約4倍の規模にも達します。更に、金融・保険業界は34兆円なので、それすらも不動産業界は凌駕しているのです。

しかし、業界の生産額に比べて、不動産業界の社会、経済的地位は決して高いとは言えません。この点は業界の大きな課題と言えるでしょう。

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